ローカル線で旅にでたい気分

私は実家のある大阪で就職し、両親と一緒に暮らしています。新卒で会社を選んでいる際、父も母もこれに関しては、「私の好きなようにしなさい」と言ってくれてはいたのですが、だんだんと年齢を重ねていく二人を放ってはおけず、結局実家から通える距離にある企業に就職しました。

それから5年、今ではすっかり仕事にも慣れ平穏な毎日を過ごしているのですが、学生時代にやっていた趣味への熱が、まるで残り火のように私の心を炙る時があるのです。

実は私は、女性では珍しい「鉄道マニア」で、全国各地を巡っては季節ごとに表情を変える各地域・各鉄道の車両を撮影するのが大好きなのです。
特に都市圏から離れた地方都市に走っている「ローカル線」の雰囲気は何度見ても飽きることありません。学生時代はことある毎、友人に「ローカル線で旅にでたい気分になったから行ってくる」などと言って、撮影旅行に出かけていたものです。
特に私のおすすめは、島根から広島間を走っている「木次線」という路線です。某有名作家さんの小説の舞台にもなった駅もあり、のんびりと緑を楽しめる車窓の旅へは、近く両親も連れてきてあげようと思っているほど、私のお気に入りです。

ただ問題は、父が少し出不精の傾向があり、なかなか旅行なんてしない人だということ。まだ足腰も元気なうちに、母と私との三人で色々とお出かけして欲しいのですが、「めんどくさい」と言われそうで、「なかなか旅行に行かない?」と言い出せない私なのでした。